ナイフの刃のような三日月が夜空をゆく 夜の暗幕を切り裂くように孤独を分析するのにも飽き ふとした幸せをかみ締めるのにも飽きた庭の綿毛は何かを待っているかのよう 私は綿毛になれない代わりに 三日月が頭上を進むのをただそれとして眺めている