過去をふり返って くらやみに包まれても いいのです未来を思って ちいさな胸がおびえても いいのですそうして私よ おまえから名前を奪いとってあげる 姿かたちも 色も ねがいも性別も足どりも いままで大切にしてきた信条も嫌いなものも 好きなものさえも 感謝の心だって「かぜ」という ただの存在になるといい 枯れることも咲くこともない花に誰にも見えなくても おまえはそれで いいんだよ